枕草子大納言殿参りたまひて293段品詞分解

かかう大殿籠るべきかは。」と申さたまへば、

「げに。」など、宮の御前にも笑ひきこえさせたまふ

知らたまはほどに、

品詞分解

名詞
格助詞
御前 接頭語+名詞
格助詞
名詞
格助詞
よりかから ラ行四段活用動詞「よりかかる」未然形
尊敬の助動詞「す」連用形
たまひ ハ行四段活用動詞「給ふ」連用形 尊敬語 補助動詞 作者→帝 ~なさる
接続助詞
少し 副詞
眠ら ラ行四段活用動詞「眠る」未然形
尊敬の助動詞「す」連用形
たまふ ハ行四段活用動詞「給ふ」連体形 尊敬語 補助動詞 作者→帝 ~なさる
格助詞
「かれ 代名詞
マ行上一段活用動詞「見る」連用形
たてまつら ラ行四段活用動詞「奉る」未然形 謙譲語 補助動詞 大納言→帝 ~申し上げる
尊敬の助動詞「す」連用形 助動詞 大納言→中宮 ~なさる
たまへ。 ハ行四段活用動詞「たまふ」命令形 尊敬語 補助動詞 大納言→中宮 ~なさる
名詞
係助詞
明け カ行下二段活用動詞「明く」連用形
ぬる 完了の助動詞「ぬ」連体形
接続助詞
かう 副詞「かく」ウ音便
大殿籠る ラ行四段活用動詞「大殿籠る」終止形 尊敬語 大納言→帝 お休みになる
べき 適当の助動詞「べし」連体形
かは。」 終助詞
格助詞
申さ サ行下二段活用動詞「申す」未然形
尊敬の助動詞「す」連用形
たまへ ハ行四段活用動詞「給ふ」已然形 尊敬語 補助動詞 作者→大納言 ~なさる
接続助詞
「げに。」 副詞
など 副助詞
名詞
格助詞
御前 接頭語+名詞
格助詞
係助詞
笑ひ ハ行四段活用動詞「笑ふ」連用形
きこえ ヤ行下二段活用動詞「聞こゆ」連用形 謙譲語 補助動詞 作者→帝
させ 尊敬の助動詞「さす」連用形 尊敬語 助動詞 作者→中宮 ~なさる
たまふ ハ行四段活用動詞「給ふ」連体形 尊敬語 補助動詞 作者→中宮 ~なさる
係助詞
知ら ラ行四段活用動詞「知る」未然形
尊敬の助動詞「す」連用形 尊敬語 助動詞 作者→帝 ~なさる
たまは ハ行四段活用動詞「給ふ」未然形 尊敬語 補助動詞 作者→帝 ~なさる
打消の助動詞「ず」連体形
ほど 名詞
格助詞

本文

長女が童の、鶏を捕らへ持て来て、

「朝に里へ持て行か。」と言ひて隠しおきたりける、