源氏物語葵車争ひ車争い大殿には日たけゆきて品詞分解助動詞敬語全訳

このページは

源氏物語葵車争ひ車争い大殿には日たけゆきて品詞分解助動詞敬語全訳

の9です！

一ヶ月でセンター英語で40点上げて9割とった方法

車争い9

げに、常よりも好みととのへたる車どもの、

我も我もと乗りこぼれたる下簾の隙間どもも、

さらぬ顔なれど、ほほ笑みつつ後目にとどめたまふもあり。

大殿のは、しるければ、まめだちて渡りたまふ。

現代語訳

なるほど、いつもより、趣向を凝らして調えた多くの物見車の、

我も我もと大勢乗っている、

その袖口のこぼれ出た下簾の隙間際間に対しても、

源氏の君は何げない顔つきではあるが、

（車の主を誰々と気づき)微笑しながら横目で御覧になるのもある

特に、葵上のお車は、その方とはっきり分かるので、

真面目な表情でお通りになる。

品詞分解

げに、 副詞
常 名詞
より 格助詞
も 係助詞
好みととのへ ハ行下二段活用動詞「好みととのふ」連用形
たる 完了の助動詞「たり」連体形
車ども 名詞
の、 格助詞
我 名詞
も 係助詞
我 名詞
も 係助詞
と 格助詞
乗りこぼれ ラ行下二段活用動詞「乗りこぼる」連用形
たる 完了の助動詞「たり」連体形
下簾 名詞
の 格助詞
隙間ども 名詞+接尾語
も、 係助詞
さらぬ顔なれ ナリ活用形容動詞「さらぬ顔なり」已然形
ど 接続助詞
ほほゑみ マ行四段活用動詞「ほほゑむ」連用形
つつ、 接続助詞
後目 名詞
に 格助詞
とどめ マ行下二段活用動詞「とどむ」連用形
給ふ 尊敬語ハ行四段活用動詞「給ふ」連体形
も 係助詞
あり。 ラ行変格活用動詞「あり」終止形。
大殿 名詞
の 格助詞
は 係助詞
しるけれ ク活用形容詞「しるし」已然形
ば、 接続助詞
まめだち タ行四段活用動詞「まめだつ」連用形
て 接続助詞
渡り ラ行四段活用動詞「渡る」連用形
給ふ。 尊敬語ハ行四段活用動詞「給ふ」終止形

御供の人びとうちかしこまり、

心ばへありつつ渡るを、 おし消たれたるありさま、

こよなう思さる。

「　影をのみ御手洗川のつれなきに身の憂きほどぞいとど知らるる　」
と、涙のこぼるるを、人の見るもはしたなけれど、目もあやなる御さま、
容貌の、 「いとどしう出でばえを見ざらましかば」と思さる。

現代語訳

源氏の君のお供の人々も、畏れ敬い、礼を失しないように通り過ぎるので、

御息所は全く葵上に圧倒された自分の有様を、

この上もなく悔しいとお思いになる。

御息所は、

「影をのみ……《影を写すだけで流れ去る御手洗川のようなお姿を

遠くで拝するだけの、源氏の君の冷淡な御振舞のために、

水面に浮かぶ程度の我が身の不幸がいよいよ思い知られます。》」と、

自然と涙がこぼれ出るのを、人が見るのもきまり悪いが

目もまぶしいほど立派なお姿、御容貌が、

晴れの場でいっそう引き立って見える源氏の君を拝見しなかったなら、

やはり残念だったろうに、と、お思いになる。

品詞分解

御供 名詞
の 格助詞
人々 名詞
うちかしこまり、 ラ行四段活用動詞「うちかしこまる」連用形
心ばへ 名詞
あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形
つつ 接続助詞
渡る ラ行四段活用動詞「渡る」連体形
を、 接続助詞
おし消た タ行四段活用動詞「おし消つ」未然形
れ 受身の助動詞「る」連用形
たる 完了の助動詞「たり」連体形
ありさま 名詞
こよなう ク活用形容詞「こよなし」連用形こよなく」ウ音便
思さ 尊敬語サ行四段活用動詞「思す」未然形
る。 自発の助動詞「る」終止形
影 名詞
を 格助詞
のみ 副助詞
みたらし川 名詞
の 格助詞
つれなき ク活用形容詞「つれなし」連体形
に 格助詞
身 名詞
の 格助詞
憂き ク活用形容詞「憂し」連体形
ほど 名詞
ぞ 係助詞(係り結び)
いとど 副詞
知ら ラ行四段活用動詞「知る」未然形
るる 自発の助動詞「る」連体形(「ぞ」結び)
と、 格助詞
涙 名詞
の 格助詞
こぼるる ラ行下二段活用動詞「こぼる」連体形
を 格助詞
人 名詞
の 格助詞
見る マ行上一段活用動詞「見る」連体形
も 係助詞
はしたなけれ ク活用形容詞「はしたなし」已然形
ど、 接続助詞
目 名詞
も 係助詞
あやなる ナリ活用形容動詞「あやなり」連体形
御さま 名詞
かたち 名詞
の 格助詞
いとどしう シク活用形容詞「いとどし」連用形「いとどしく」ウ音便
出でばえ 名詞
を 格助詞
見 マ行上一段活用動詞「見る」未然形
ざら 打消 の助動詞「ず」未然形
ましか 反実仮想の助動詞「まし」未然形
ば、 接続助詞
と 格助詞
思さ サ行四段活用動詞「思す」未然形
る。 自発の助動詞「る」終止形

 

このページは

源氏物語葵車争ひ車争い大殿には日たけゆきて品詞分解助動詞敬語全訳

の9です！

一ヶ月でセンター英語で40点上げて9割とった方法

古文品詞分解現代語訳記事まとめはこちら

1ヶ月で63点上げてセンター英語で194点とって上智大学に4ヶ月で合格した方法

この記事を読んだ方は下の記事も読んでいます

伊勢物語芥川6段品詞分解 更級日記 源氏の五十余巻 品詞分解 現代語訳更級日記源氏の五十余巻源氏物語を読むかくのみ品詞分解現代語訳 枕草子かたはらいたきもの品詞分解。現代語訳は作成中 大鏡競弓競べ弓競射道長伝ノ四品詞分解現代語訳全訳 源氏物語御法紫上の死秋待ちつけて品詞分解全訳敬語助動詞 大鏡菅原道真の左遷東風吹かば品詞分解敬語助動詞 Default Thumbnail源氏物語夕顔夕顔の死宵過ぐるほど品詞分解現代語訳9 源氏物語須磨の秋品詞分解現代語訳助動詞敬語 Default Thumbnail源氏物語夕顔夕顔の死宵過ぐるほど品詞分解現代語訳8 Default Thumbnail源氏物語夕顔夕顔の死宵過ぐるほど品詞分解現代語訳5 Default Thumbnail徒然草丹波に出雲といふ所あり品詞分解1 Default Thumbnail源氏物語夕顔夕顔の死宵過ぐるほど品詞分解現代語訳10