源氏物語葵車争ひ車争い大殿には日たけゆきて品詞分解助動詞敬語全訳

 

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源氏物語葵車争ひ車争い大殿には日たけゆきて品詞分解助動詞敬語全訳

の2です!

 

車争い2

若き人びと、

(女房)「いでや。おのがどちひき忍びて見はべらむこそ、栄なかるべけれ。

おほよそ人だに、今日の物見には、大将殿をこそは、あやしき山賤さへ見たてまつらむとすなれ。遠き国々より、妻子を引き具しつつも参うで来なるを。

御覧ぜぬは、いとあまりもはべるかな」

と言ふを、

現代語訳

若い女房たちが、(女房)「いやもう、私どもだけで、

人目を避けて見物いたしますようなのは、それこそみばえもしないでしょう。

世間一般何の関係もない人でさえ、今日の祭りの物見には 、

誰よりも大将殿を 、

身分の卑しい山里の人までもがお見上げ申し上げようとするそうですよ。

遠い国々から妻子を引き連れてまでも、京にやって来るそうですのに、

(奥方様が)御覧にならないのは全くあんまりでございますよね。」

と(陰口を)言うのを

品詞分解

若き ク活用形容詞「若し」連体形
人々、 名詞
いでや 感動詞
おのがどち 名詞
ひき忍び バ行上二段活用動詞「ひき忍ぶ」連用形
接続助詞
マ行上一段活用動詞「見る」連用形
はべら 謙譲語ラ行変格活用動詞「はべり」未然形
推量の助動詞「む」連体形
こそ 係助詞(係り結び)
名詞
なかる ク活用形容詞「なし」連体形
べけれ。 推量の助動詞「べし」已然形(「こそ」結び)
おほよそ人 名詞
だに 副詞
今日 名詞
格助詞
物見 名詞
格助詞
は、 係助詞
大将殿 名詞
格助詞
こそ 係助詞(係り結び)
は、 係助詞
あやしき シク活用形容詞「あやし」連体形
山がつ 名詞
さへ 副助詞
マ行上一段活用動詞「見る」連用形
たてまつら 謙譲語ラ行四段活用動詞「奉る」未然形
意志の助動詞「む」終止形
格助詞
サ行変格活用動詞「す」終止形
なれ。 伝聞推定の助動詞「なり」已然形(「こそ」結び)
 遠き ク活用形容詞「遠し」連体形
国々 名詞
より 格助詞
妻子 名詞
格助詞
ひき具し サ行変格活用動詞「ひき具す」連用形
つつ 接続助詞
係助詞
まうで来 カ行変格活用動詞「まうで来」終止形
なる 伝聞推定の助動詞「なり」連体形
を、 接続助詞
御覧ぜ サ行変格活用動詞「御覧ず」未然形
打消 の助動詞「ず」連体形
係助詞
いと 副詞
あまり 副詞
係助詞
はべる 丁寧語ラ行変格活用動詞「侍り」連体形
かな」 終助詞
格助詞
言ふ ハ行四段活用動詞「言ふ」連体形
を、 格助詞