古今著聞集小式部の内侍大江山品詞分解現代語訳

今回いい機会だと思って、ちょっかいを出してきた定頼の中納言の袖を掴んで聞かせてやったの。

私が詠んでるのよって。

そしたらどうなったと思う?

定頼の中納言ったら返事もしないでどっか行っちゃったの。

しつれーな奴だと思わない?。

ていうかダサすぎるわよね?

心の中で中指を立てていたわ。あらいけない、ついつい本音が出ちゃったわね。今のはオフレコでよろしくね。

まあこれを機会に私も有名になったから、定頼の中納言には感謝しているわ。

彼はいい踏み台になってくれたわね。[/speech_bubble]

コシャリ
小式部内侍さん、ありがとうございました。

実力もさることながら、利発な女性の怖さを思い知らされた気がします。

私は、優秀な女性大好きですけど。

 

小式部内侍
・・・ ・・・・・・
コシャリ
ちょっと内侍さん?露骨にシカトするのやめてもらえます?

では後半のコシャリの空想は置いておいて、内容に入っていきましょう。

和泉式部、保昌が妻て丹後に下りけるほどに、

京に歌合ありけるに小式部の内侍歌詠みにとらて詠みける

現代語訳

和泉式部が、夫の保昌の妻として(保昌の任国の)丹後の国に下っていた頃に、

都で歌合があったが、(和泉式部の娘の)小式部内侍が歌人に選出されて、歌を詠んだが、

品詞分解

和泉式部 名詞
保昌 名詞
格助詞
名詞
にて 格助詞
丹後 名詞
格助詞
下り ラ行四段活用動詞「下る」連用形
ける 過去の助動詞「けり」連体形
ほど 名詞
格助詞
名詞
格助詞
歌合 名詞
あり ラ行変格活用動詞「あり」連用形
ける 過去の助動詞「けり」連体形
に、 格助詞
小式部の内侍 名詞
歌詠み 名詞
格助詞
とら ラ行四段活用動詞「とる」未然形
受身の助動詞「る」連用形
接続助詞
詠み マ行四段活用動詞「詠む」連用形
ける 過去の助動詞「けり」連体形
を、 接続助詞

定頼の中納言戯れに、小式部の内侍に、

定頼の中納言
「丹後へ遣わしける人は参りにたるや。」