助動詞:薄緑のマーカーです
敬語:緑のマーカーです
係り結び:オレンジのマーカーです。
音便:水色マーカーです
初めよりおしなべての上宮仕えし給ふべき
きはにはあらざりき。
現代語訳
(この若君の母親=桐壷の更衣)は、
もともと並々の女官のように
おそば勤めをなさらねばならぬ身分ではなかった。
コメント
いつも一緒にいる女性は、家政婦的なポジションなんですね
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品詞分解
初め | 名詞 |
より | 格助詞 |
おしなべて | 副詞 |
の | 格助詞 |
上宮仕え | 名詞 |
し | サ行変格活用動詞「す」連用形 |
給ふ | 尊敬語
補助動詞 作者⇒桐壷の更衣 ~なさる ハ行四段動詞「給ふ」終止形 |
べき | 当然の助動詞「べし」連体形 接続は終止形、ラ変型は連体形 べく・べから/べく・べかり/べし/べき・べかる/べけれ/◯ |
きは | 名詞 |
に | 断定の助動詞「なり」連用形 接続は体言連体形など なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ |
は | 係助詞 |
あら | ラ行変格活用動詞「あり」未然形 |
ざり | 打消の助動詞「ず」連用形 接続は未然形 [な]ずざら/[に]ずざり/ず/ぬざる/ねざれ/ざれ |
き | 過去の助動詞「き」終止形 接続は連用形(カ変・サ変は特別) せ/◯/き/し/しか/◯ |
おぼえいとやむごとなく、上衆めかしけれど、
現代語訳
(桐壷の更衣は)世間からも厚く尊敬され、
高貴な人らしく見えるが、
コメント
上衆は下衆の反対語です。
「下衆の勘ぐり」の下衆ですね。品性が卑しいなんて意味です。
このブログ独学受験.jpをご覧になっているあなたは、
それだけで上衆(じょうず)です。
継続的に読んでいると、上衆ポイントがたまりますよ!
また読んでね!笑
品詞分解
覚え | 名詞 |
いと | 副詞 |
やむごとなく、 | ク活用形容詞「やむごとなし」連用形 |
上衆めかしけれ | 名詞+接尾シク型「めか・し」已然形 |
ど、 | 接続助詞 |
坊にもようせずは、この皇子のゐ給ふべきなめりと…
の「給ふ」が、作者から帝に対する敬意になっていますが
作者から男皇子に対する敬意ではないでしょうか
皇太子の座に就く(と考えられている)のは男皇子なので
しおさん!
コメントありがとうございます!
その通りですね!僕のミスです!
教えてくださってありがとうございます!
修正しました!!
しおさんのおかげで、より良い記事になりました!
他にもおかしな点あったら、
ぜひぜひご指摘いただけたら嬉しいです!
感謝いたします!
コシャリ
「坊にもようせずは、
この皇子のゐ給うべきなめり」の、”給う”の敬意の方向なんですが、この言葉は一の皇子の女御がしゃべっているので、
一の皇子の女御→光源氏(皇子)
じゃないですか?
確認お願いします(^^)♪
てぃむちゃんさん!
コメントありがとうございます!
そうですね!
修正しました!
感謝いたします!
コシャリ
御覧ずるに、の「に」は接続助詞のような気がしますが、いかがでしょうか?
よしえさん!
コメントありがとうございます!
修正しました!
感謝いたします!
コシャリ
それと、「まつはさせ給ふあまりに、」の「に」は断定ではなく接続助詞なのかなぁと悩んでいます。どうでしょう?
よしえさん!
コメントありがとうございます!
修正しました!
ただ、
「あまり」が名詞なので、断定の助動詞「なり」連用形ではなく、格助詞に修正しました。
接続助詞の場合は、上が連体形ですよね。
すみません、上記2つのコメントのメールアドレスを待ちげていましたので、訂正します。
よしえさん
メールをおくっておきました!
「人の心をのみ動かし」の「のみ」は、副詞ではなく副助詞だと思います。
みはなさん
コメントありがとうございます!
修正しました!
思ひ上がり給へるの る は完了の助動詞 り の連体形ではないですか?
らむねさん、コメントありがとうございます!!
その通りですね!
修正しました!
ありがとうございます!
また何か見つけたら、ご指摘いただけたら嬉しいです!
PS
その題名のコミック(アニメ?)がお好きなんですね。
「ゐ給ふべきなめり」の「ゐる」がラ行上一段とありますが、ワ行上一段の間違いではないでしょうか?
イチロー牧場さん
コメントありがとうございます。
修正しました!!
「おきてたれば」はタ行下二段活用動詞の連用形「おきて」+「たれ」+「ば」ではないでしょうか。
コメントありがとうございます!!
「思ほしおきて」+「たれ」+「ば」
ですね。タン塩さんご指摘ありがとうございます!
修正いたしました!
父が亡くなっているのに、両親がそろっている、とはどういうことですか、、?
稚拙な質問でごめんなさい、教えて頂きたいです!
ご質問ありがとうございます。
両親が揃っている「他の」女性たちにひけを取らないように桐壺の更衣のお母さんは桐壺の更衣を育てたということです。
次の行までつながっています。
(他の)を追加しました!!
なるほど!
そういう事だったんですね、ありがとうございます!