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源氏物語御法紫上の死秋待ちつけて品詞分解全訳敬語助動詞
「 秋風にしばしとまらぬ露の世を誰れか草葉のうへとのみ見む 」
と聞こえ交はしたまふ御容貌ども、あらまほしく、
見るかひあるにつけても、
「かくて千年を過ぐすわざもがな」と思さるれど、
心にかなはぬこと なれば、かけとめむ方なきぞ悲しかりける。
現代語訳
「秋の風に吹かれて、ちょっとの間もとどまることのない
露のようにはかない世の中を、
誰が草の葉の上だけの話だと思うでしょうか。
人の命ははかないものです。」
と互いにお詠み申し上げなさる紫の上と中宮の御容貌は、
こうありたいと思うほど理想的で、目を奪われる価値がある
二人のお美しさであるにつけても、
(源氏)「こうして、千年=永遠に過ごす手段が
あれば(いいのに)なあ」と源氏はお思いになるけれど、
思い通りにはならないことなので、
(今亡くなろうとしている、紫の上の命をこの世に)
とどめようとする方法がないことはなんとも悲しい。
コメント
想像してください。
またとない美女2人が世をはかなんで歌を詠い、
そこにイケメンのオヤジが
「千年くらいこのままだったらいいのにな~♡」
なんて言っている姿を。
一気にシリアスでなくなってきちゃいましたね。
品詞分解
「秋風 | 名詞 | ||||
に | 格助詞 | ||||
しばし | 副詞 | ||||
とまら | ラ行四段活用動詞「とまる」未然形 | ||||
ぬ | 打消 の助動詞「ず」連体形 | ||||
露 | 名詞 | ||||
の | 格助詞 | ||||
世 | 名詞 | ||||
を | 格助詞 | ||||
誰 | 代名詞 | ||||
か | 係助詞 | ||||
草葉 | 名詞 | ||||
の | 格助詞 | ||||
うへ | 名詞 | ||||
と | 格助詞 | ||||
のみ | 副助詞 | ||||
見 | マ行上一段活用動詞「見る」未然形 | ||||
む | 推量の助動詞「む」連体形 | ||||
と | 格助詞 | ||||
聞こえ交はし | サ行四段活用動詞「聞こえ交はす」連用形 | 謙譲語 | 本動詞 | 作者⇒紫の上・中宮 | (言ひ交わす)互いに語り合い申し上げる |
たまふ | 尊敬語補助動詞ハ行四段活用動詞「たまふ」連体形 | 尊敬語 | 補助動詞 | 作者⇒中宮・紫の上 | ~なさる |
御容貌ども | 接頭語+名詞+接尾語 | 作者⇒中宮・紫の上 | |||
あらまほしく | シク活用形容詞「あらまほし」連用形 | ||||
見る | マ行上一段活用動詞「見る」連体形 | ||||
かひ | 名詞 | ||||
ある | ラ行変格活用動詞「あり」連体形 | ||||
に | 格助詞 | ||||
つけ | カ行下二段活用動詞「つく」連用形 | ||||
て | 接続助詞 | ||||
も | 係助詞 | ||||
「かくて | 副詞 | ||||
千年 | 名詞 | ||||
を | 格助詞 | ||||
過ぐす | サ行四段活用動詞「過ぐす」連体形 | ||||
わざ | 名詞 | ||||
もがな。」 | 終助詞 | ||||
と | 格助詞 | ||||
おぼさ | サ行四段活用動詞「思す 」未然形 | 尊敬語 | 本動詞 | 作者⇒源氏 | (思ふ)お思いになる |
るれ | 自発の助動詞「る」已然形 | ||||
ど、 | 接続助詞 | ||||
心 | 名詞 | ||||
に | 格助詞 | ||||
かなは | ハ行四段活用動詞「かなふ」未然形 | ||||
ぬ | 打消 の助動詞「ず」連体形 | ||||
こと | 名詞 | ||||
なれ | 断定の助動詞「なり」已然形 | ||||
ば、 | 接続助詞 | ||||
かけとめ | マ行下二段活用動詞「かけとむ」未然形 | ||||
む | 婉曲の助動詞「む」連体形 | ||||
方 | 名詞 | ||||
なき | ク活用形容詞「なし」連体形 | ||||
ぞ | 係助詞 | ||||
悲しかり | シク活用形容詞「悲し」連用形 | ||||
ける。 | 過去の助動詞「けり」連体形 |
ありがとうございました。 テストでいい結果が出せるようにがんばります。
peeoさん
はい、頑張ってくださいね!