源氏物語御法紫上の死秋待ちつけて品詞分解全訳敬語助動詞

 

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源氏物語御法紫上の死秋待ちつけて品詞分解全訳敬語助動詞

の7です!murasakinosi7

「 秋風にしばしとまらぬ露の世を誰れか草葉のうへとのみ見む 」

 

と聞こえ交はしたまふ御容貌ども、あらまほしく、

見るかひあるにつけても、

「かくて千年を過ぐすわざもがな」と思さるれど、

心にかなはぬこと なれば、かけとめむ方なきぞ悲しかりける。

 

現代語訳

「秋の風に吹かれて、ちょっとの間もとどまることのない

露のようにはかない世の中を、

誰が草の葉の上だけの話だと思うでしょうか。

人の命ははかないものです。」

 

と互いにお詠み申し上げなさる紫の上と中宮の御容貌は、

こうありたいと思うほど理想的で、目を奪われる価値がある

二人のお美しさであるにつけても、

(源氏)「こうして、千年=永遠に過ごす手段が

あれば(いいのに)なあ」と源氏はお思いになるけれど、

思い通りにはならないことなので、

(今亡くなろうとしている、紫の上の命をこの世に)

とどめようとする方法がないことはなんとも悲しい。

 

コメント

想像してください。

またとない美女2人が世をはかなんで歌を詠い、

そこにイケメンのオヤジが

「千年くらいこのままだったらいいのにな~♡」

なんて言っている姿を。

一気にシリアスでなくなってきちゃいましたね。

品詞分解

「秋風 名詞
格助詞
しばし 副詞
とまら ラ行四段活用動詞「とまる」未然形
打消 の助動詞「ず」連体形
名詞
格助詞
名詞
格助詞
代名詞
係助詞
草葉 名詞
格助詞
うへ 名詞
格助詞
のみ 副助詞
マ行上一段活用動詞「見る」未然形
推量の助動詞「む」連体形
格助詞
聞こえ交はし サ行四段活用動詞「聞こえ交はす」連用形 謙譲語 本動詞 作者⇒紫の上・中宮 (言ひ交わす)互いに語り合い申し上げる
たまふ 尊敬語補助動詞ハ行四段活用動詞「たまふ」連体形 尊敬語 補助動詞 作者⇒中宮・紫の上 ~なさる
御容貌ども 接頭語+名詞+接尾語 作者⇒中宮・紫の上
あらまほしく シク活用形容詞「あらまほし」連用形
見る マ行上一段活用動詞「見る」連体形
かひ 名詞
ある ラ行変格活用動詞「あり」連体形
格助詞
つけ カ行下二段活用動詞「つく」連用形
接続助詞
係助詞
「かくて 副詞
千年 名詞
格助詞
過ぐす サ行四段活用動詞「過ぐす」連体形
わざ 名詞
もがな。」 終助詞
格助詞
おぼさ サ行四段活用動詞「思す 」未然形 尊敬語 本動詞 作者⇒源氏 (思ふ)お思いになる
るれ 自発の助動詞「る」已然形
ど、 接続助詞
名詞
格助詞
かなは ハ行四段活用動詞「かなふ」未然形
打消 の助動詞「ず」連体形
こと 名詞
なれ 断定の助動詞「なり」已然形
ば、 接続助詞
かけとめ マ行下二段活用動詞「かけとむ」未然形
婉曲の助動詞「む」連体形
名詞
なき ク活用形容詞「なし」連体形
係助詞
悲しかり シク活用形容詞「悲し」連用形
ける。 過去の助動詞「けり」連体形