源氏物語御法紫上の死秋待ちつけて品詞分解全訳敬語助動詞

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源氏物語御法紫上の死秋待ちつけて品詞分解全訳敬語助動詞

の8です!

murasakinosi8

「今は渡らせたまひね。乱り心地いと苦しくなりはべりぬ。

いふかひなくな りにけるほどと言ひながら、

いとなめげにはべりや」

 

とて、御几帳引き寄せて臥したまへるさまの、

常よりもいと頼もしげな く見えたまへば、

現代語訳

紫の上「もうあちらへお帰りなさいませ。

気分がたいそう悪くなりました。

どうしようもなく病気で弱ってしまっているとはいっても、

ふせったままの見苦しい姿をお見せするのは

いくらなんでも失礼でございます。」

 

と仰って、御几帳を引き寄せて横におなりになる紫の上の様子が、

いつもよりたいそう頼りなさそうに中宮にはお見受けされたので、

 

コメント

自分が育てた娘とはいえ、中宮に寝ころんだ姿を見せるのは

失礼なんですね。

品詞分解

「今 名詞
係助詞
渡ら ラ行四段活用動詞「渡る」未然形
尊敬の助動詞「す」連用形 尊敬語 助動詞 紫の上→中宮 ~なさる
たまひ ハ行四段活用動詞「たまふ」連用形 尊敬語 補助動詞 紫の上→中宮 ~なさる
ね。 完了の助動詞「ぬ」命令形
乱り心地 名詞
いと 副詞
苦しく シク活用形容詞「苦し」連用形
なり ラ行四段活用動詞「なる」連用形
はべり ラ行変格活用動詞「侍り」連用形 丁寧語 補助動詞 紫の上→中宮 です
ぬ。 完了の助動詞「ぬ」終止形
言ふかひなく シク活用形容詞「言ふかひなし」連用形
なり ラ行四段活用動詞「なる」連用形
完了の助動詞「ぬ」連用形
ける 過去の助動詞「けり」連体形
ほど 名詞
格助詞
言ひ ハ行四段活用動詞「言ふ」連用形
ながら 接続助詞
いと 副詞
なめげに ナリ活用形容動詞「なめげなり」連用形
はべり ラ行変格活用動詞「侍り」終止形 丁寧語 補助動詞 紫の上→中宮 です
や。」 間投詞
とて、 格助詞
御几帳 接頭語+名詞
引き寄せ サ行下二段活用動詞「引きよす」連用形
接続助詞
臥し サ行四段活用動詞「臥す」連用形
たまへ ハ行四段活用動詞「たまふ」已然形 尊敬語 補助動詞 作者⇒紫の上 ~なさる
完了の助動詞「り」連体形
さま 名詞
格助詞
名詞
より 格助詞
係助詞
いと 副詞
頼もしげなく ク活用形容詞「頼もしげなし」連用形
見え ヤ行下二段活用動詞「見ゆ」連用形
たまへ ハ行四段活用動詞「たまふ」已然形 尊敬語 補助動詞 作者⇒中宮 ~なさる
接続助詞