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源氏物語御法紫上の死秋待ちつけて品詞分解全訳敬語助動詞
の4です!
風すごく吹き出でたる夕暮に、前栽見たまふとて、
脇息に寄りゐたまへ るを、院渡りて見たてまつりたまひて、
「今日は、いとよく起きゐたまふめるは。
この御前にては、こよなく御心も はればれしげなめりかし」 と聞こえたまふ。
現代語訳
風がぞっとするほどものさびしく吹きだした夕暮に、
紫の上は(中宮と一緒に)庭の植え込みを御覧になるといって、
脇息に寄りかかってお座りになる時に、
院=源氏が(紫の上と中宮のところに)やってきて、
(庭をご覧になる紫の上の様子を)御覧申し上げて、
院=源氏「今日はたいそう調子がよく
起きてお座りになっていらっしゃるようですね。
この中宮の御前にあっては、
この上なく(紫の上の)御気分も、晴れ晴れとするようですね。」
と(源氏は紫の上に)申し上げなさる。
コメント
病気で寝たきりの最愛の人が
体を起こして庭を見ることができるだけで男は嬉しいのです。
クララが立ったどころの騒ぎではないのです。
そして、、
立派になった娘の元気な姿は、母を元気にする力があります。
「体育とか疲れるんだけど~」とか言っている場合ではありません。
品詞分解
風 | 名詞 | ||||
すごく | ク活用形容詞「すごし」連用形 | ||||
吹き出で | ダ行下二段活用動詞「吹き出づ」連用形 | ||||
たる | 完了の助動詞「たり」連体形 | ||||
夕暮れ | 名詞 | ||||
に、 | 格助詞 | ||||
前栽 | 名詞 | ||||
見 | マ行上一段活用動詞「見る」連用形 | ||||
たまふ | ハ行四段活用動詞「給ふ」終止形 | 尊敬語 | 補助動詞 | 作者⇒紫の上 | ~なさる |
とて、 | 格助詞 | ||||
脇息 | 名詞 | ||||
に | 格助詞 | ||||
寄りゐ | ワ行上一段活用動詞「寄りゐる」連用形 | ||||
たまへ | ハ行四段活用動詞「給ふ」已然形 | 尊敬語 | 補助動詞 | 作者⇒紫の上 | ~なさる |
る | 存続の助動詞「り」連体形 | ||||
を | 格助詞 | ||||
院 | 名詞 | ||||
渡り | ラ行四段活用動詞「渡る」連用形 | ||||
て | 接続助詞 | ||||
見 | マ行上一段活用動詞「見る」連用形 | ||||
奉り | ラ行四段活用動詞「奉る」連用形 | 謙譲語 | 補助動詞 | 作者⇒紫の上 | ~申し上げる |
たまひ | ハ行四段活用動詞「たまふ」連用形 | 尊敬語 | 補助動詞 | 作者⇒源氏 | ~なさる |
て、 | 接続助詞 | ||||
「今日 | 名詞 | ||||
は | 係助詞 | ||||
いと | 副詞 | ||||
よく | ク活用形容詞「よし」連用形 | ||||
起きゐ | ワ行上一段活用動詞「起きゐる」連用形 | ||||
たまふ | ハ行四段活用動詞「たまふ」終止形 | 尊敬語 | 補助動詞 | 源氏→紫の上 | ~なさる |
める | 婉曲の助動詞「めり」連体形 | ||||
は。 | 終助詞 | ||||
こ | 代名詞 | ||||
の | 格助詞 | ||||
御前 | 名詞 | 源氏→中宮 | |||
にて | 格助詞 | ||||
は | 係助詞 | ||||
こよなく | ク活用形容詞「こよなし」連用形 | ||||
御こころ | 接頭語+名詞 | 源氏→紫の上 | |||
も | 係助詞 | ||||
はればれしげな | ナリ活用形容動詞「はればれしげなり」連体形「はればれしげなる」撥音便「はればれしげなん」「ん」無表記形 | ||||
めり | 婉曲の助動詞「めり」終止形 | ||||
かし。」 | 終助詞 | ||||
と | 格助詞 | ||||
聞こえ | 「ヤ行下二段活用動詞「きこゆ」連用形 | 謙譲語 | 本動詞 | 作者⇒紫の上 | ~申し上げる |
たまふ。 | ハ行四段活用動詞「たまふ」終止形 | 尊敬語 | 補助動詞 | 作者⇒源氏 | ~なさる |
ありがとうございました。 テストでいい結果が出せるようにがんばります。
peeoさん
はい、頑張ってくださいね!