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源氏物語御法紫上の死秋待ちつけて品詞分解全訳敬語助動詞
の1です!
秋待ち付けて~消え果てたまひぬ。
の品詞分解と全訳、敬意の方向です。
病気の紫の上がいよいよ最期の時を迎えます。
私、ここの部分好きですね。
いつもの通り、間違いにお気づきの際には、
コメント、メールなどで教えていただけたら嬉しいです。
秋待ちつけて、世の中すこし涼しくなりては、
御心地もいささかさはや ぐやうなれど、
なほともすれば、かことがまし。
さるは、身にしむばかり思さるべき秋風ならねど、
露けき折がちにて過ぐしたまふ。
現代語訳
( 病気である紫の上の体力を奪う、京都の暑い夏が終わり、)
ようやく待ちかねた秋がやってきて、
世の中が少し涼しくなっては、
病気の紫の上の御気分も、
少しは爽やかになる(良くなる)ようだけれども、
やはり、どうかとすると、
(また病状が悪くなったりして、すっきり全快せずしないので、なにかにつけて)恨みごとを言ってしまいたくなる。
そう(秋が来た)は言っても、
(病気の紫の上の)身に(涼しさが)沁みるほど(冷たい)秋風では
ないのだけれど、
紫の上は、涙で袖を濡らす機会が多い日々をお過ごしになる。
コメント
私は京都で夏を過ごしたことはありませんが、
盆地の夏は暑そうですね。
病気で体力がない時には、それはそれは、しんどそうです。
温暖化が進んだ今ほど暑くはなさそうですが、
平安時代にクーラーとかないですもんね。
品詞分解
秋 | 名詞 | ||||
待ちつけ | カ行下二段活用動詞「待ち付く」連用形 | ||||
て、 | 接続助詞 | ||||
世の中 | 名詞 | ||||
すこし | 副詞 | ||||
涼しく | シク活用形容詞「涼し」連用形 | ||||
なり | ラ行四段活用動詞「なる」連用形 | ||||
て | 接続助詞 | ||||
は、 | 係助詞 | ||||
御心地 | 接頭語+名詞 | 作者⇒紫の上 | |||
も | 係助詞 | ||||
いささか | 副詞 | ||||
爽やぐ | ガ行四段活用動詞「爽やぐ」連体形 | ||||
やう | 名詞 | ||||
なれ | 断定の助動詞「なり」已然形 | ||||
ど、 | 接続助詞 | ||||
なほ | 副詞 | ||||
ともすれば、 | 副詞 | ||||
かことがまし。 | シク活用形容詞「かことがまし(かごとがまし)」 | ||||
さるは、 | 接続詞 | ||||
身 | 名詞 | ||||
に | 格助詞 | ||||
しむ | マ行四段活用動詞「しむ」連体形 | ||||
ばかり | 副助詞 | ||||
思さ | サ行四段活用動詞「思す 」未然形 | 尊敬語 | 本動詞 | 作者⇒紫の上 | お思いになるお感じになる |
る | 自発の助動詞「る」終止形 | ||||
べき | 当然の助動詞「べし」連体形 | ||||
秋風 | 名詞 | ||||
なら | 断定の助動詞「なり」未然形 | ||||
ね | 打消 の助動詞「ず」已然形 | ||||
ど、 | 接続助詞 | ||||
露けき | ク活用形容詞「露けし」連体形 | ||||
折がちに | ナリ活用形容動詞「折がちなり」連用形 | ||||
て | 接続助詞 | ||||
過ぐし | サ行四段活用動詞「過ぐす」連用形 | ||||
たまふ。 | 尊敬語補助動詞ハ行四段活用動詞「給ふ」終止形 | 尊敬語 | 補助動詞 | 作者⇒紫上 | ~なさる |
ありがとうございました。 テストでいい結果が出せるようにがんばります。
peeoさん
はい、頑張ってくださいね!