かく口惜しき際の者だに、もの思ひなげにて、

仕うまつるを色節に思ひたるに、

「げに 「副詞
あさましう シク活用形容詞「あさまし」連用形「あさましく」ウ音便
月日 名詞
係助詞
こそ 係助詞(係り結び)
あれ。 ラ行変格活用動詞「あり」已然形(「こそ」結び)。
なかなか 副詞
代名詞
格助詞
御ありさま 接頭語+名詞
格助詞
遥かに ナリ活用形容動詞「なり」連用形
見る マ行上一段活用動詞「見る」連体形
係助詞
名詞
格助詞
ほど 名詞
口惜しう シク活用形容詞「くちをし」連用形「くちをしく」ウ音便
おぼゆ。 ヤ行下二段活用動詞「おぼゆ」終止形
さすがに 副詞
かけ離れ ラ行下二段活用動詞「かけ離る」連用形
たてまつら 謙譲語補助動詞ラ行四段活用動詞「奉る」未然形
打消の助動詞「ず」連体形
宿世 名詞
ながら 接続助詞
かく 副詞
口惜しき シク活用形容詞「くちをし」連体形
名詞
格助詞
名詞
だに 副助詞
もの思ひなげに ナリ活用形容動詞「物思ひなげなり」連用形
接続助詞
仕うまつる ラ行四段活用動詞「仕へまつる」連体形「仕へまつる」ウ音便 謙譲語 本動詞 明石→源氏 お仕えする
格助詞
色節に ナリ活用形容動詞「いろふしなり」連用形
思ひ ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形
たる 完了の助動詞「たり」連体形
接続助詞

何の罪深き身にて、

心にかけておぼつかなう思ひきこえつつ、