「住吉の松こそものはかなしけれ神代のことをかけて思へば」

惟光やう 名詞+接尾語
の 格助詞
人 名詞
は 係助詞
心 名詞
の 格助詞
うち 名詞
に 格助詞
神 名詞
の 格助詞
御徳 接頭語+名詞
を 格助詞
あはれに ナリ活用形容動詞「あはれなり」連用形
めでたし ク活用形容詞「めでたし」終止形
と 係助詞
思ふ。 ハ行四段活用動詞「思ふ」終止形。
あからさまに ナリ活用形容動詞「あからさまなり」連用形
立ち出で ダ行下二段活用「立ち出づ」連用形
たまへ ハ行四段活用動詞「給ふ」已然形 尊敬語 補助動詞 作者⇒源氏 ～なさる
る 完了の助動詞「り」連体形
に 格助詞
さぶらひ ハ行四段活用動詞「さぶらふ」連用形 謙譲語 本動詞 作者⇒源氏 （行く）そばに参上する
て 接続助詞
聞こえ出で ダ行下二段活用「聞こえ出づ」連用形 謙譲語 本動詞 作者⇒源氏 （言ひ出づ）申し上げる
たり。 完了の助動詞「たり」終止形。
「住吉 名詞
の 格助詞
松 名詞
こそ 係助詞（係り結び）
もの 名詞
は 係助詞
かなしけれ シク活用形容詞「かなし」已然形（「こそ」結び）
神代 名詞
の 格助詞
こと 名詞
を 格助詞
かけ カ行下二段活用動詞「かく」連用形
て 接続助詞
思へ ハ行四段活用動詞「思ふ」已然形
ば」 接続助詞

げに、と思し出でて、

「荒かりし波のまよひに住吉の神をば