源氏物語若紫北山の垣間見紫の上の登場小柴垣品詞分解現代語訳

 

助動詞：薄緑のマーカーです
敬語：緑のマーカーです
係り結び：オレンジのマーカーです。
音便：水色マーカーです

品詞分解

 

若紫2

中の柱に寄りゐて、脇息の上に経を置きて、

いとなまめかしげに読みゐたる尼君、

ただ人と見えず。

 

現代語訳

（部尾の）中の柱に寄りかかって、脇息の上に経を置いて、

ひどく大儀そうに読経している尼君は、

普通の身分の人とは思われない。

品詞分解

中 名詞
の 格助詞
柱 名詞
に 格助詞
寄りゐ ワ行上一段活用動詞「寄りゐる」連用形
て、 接続助詞
脇息 名詞
の 格助詞
上 名詞
に 格助詞
経 名詞
を 格助詞
置き カ行四段活用動詞「置く」連用形
て、 接続助詞
いと 副詞
なやましげに ナリ活用形容動詞「なやましげなり」連用形
読みゐ ワ行上一段活用動詞「読みゐる」連用形
たる 完了の助動詞「たり」連体形
接続は連用形
たら/たり/たり/たる/たれ/たれ
尼君、 名詞
ただ人 名詞
と 格助詞
見え ヤ行下二段活用動詞「見ゆ」未然形
ず。 打消の助動詞「ず」終止形。
接続は未然形
［な］ず・ざら/［に］ず・ざり/ず/ぬ・ざる/ね・ざれ/ざれ

 

四十あまりばかりにて、いと白くあてに、

痩せたれど、つらつきふくらかに、まみのほど、

髪の美しげにそがれ/たる末も、

なかなか長きよりも、こよなういまめかしきものかなと、

あはれに見たまふ。

 

現代語訳

年は四十すぎくらいで、たいそう色が白く上品で、

やせているが、顔つぎはふっくりして、

目もとのあたり、髪がきれいに切りそろえられている端も、

かえって長い髪よりもずっと新し味があるものだなあと、 （源
氏は）しみじみとご覧になる。

品詞分解

四十 名詞
あまり 接尾辞
ばかり 副助詞
に 断定の助動詞「なり」連用形
接続は体言連体形など
なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ
て、 接続助詞
いと 副詞
白く ク活用形容詞「白し」連用形
あてに、 ナリ活用形容動詞「あてなり」連用形
痩せ サ行下二段活用動詞「痩す」連用形
たれ 完了の助動詞「たり」已然形
接続は連用形
たら/たり/たり/たる/たれ/たれ
ど、 接続助詞
つらつき 名詞
ふくらかに、 ナリ活用形容動詞「ふくらかなり」連用形
 まみ 名詞
の 格助詞
ほど、 名詞
髪 名詞
の 格助詞
美しげに ナリ活用形容動詞「うつくしげなり」連用形
そが ガ行四段活用動詞「そぐ」未然形
れ 受身の助動詞「る」連用形
接続は四段・ナ変・ラ変の未然形
れ/れ/る/るる/るれ/れよ
たる 存続の助動詞「たり」連体形
接続は連用形
たら/たり/たり/たる/たれ/たれ
末 名詞
も、 係助詞
なかなか 副詞
長き ク活用形容詞「ながし」連体形
より 格助詞
も、 係助詞
こよなう ク活用形容詞「こよなし」連用形「こよなく」ウ音便
いまめかしき シク活用形容詞「いまめかし」連体形
もの 名詞
かな 終助詞
と、 格助詞
あはれに ナリ活用形容動詞「あはれなり」連用形
見 マ行上一段活用動詞「見る」連用形
たまふ。 尊敬語

補助動詞

作者⇒源氏

～なさる

ハ行四段活用動詞「給ふ」終止形

 

 

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