源氏物語若紫北山の垣間見紫の上の登場小柴垣品詞分解現代語訳

 

 

若紫8

助動詞:薄緑のマーカーです
敬語:緑のマーカーです
係り結び:オレンジのマーカーです。
音便:水色マーカーです

 

尼君、髪をかきなでつつ、

(尼)「けづることをうるさがりたまへど、をかしの御髪や。

いとはかなうものしたまふこそ

あはれにうしろめたけれ

 

現代語訳

尼君は(少女の)髪を撫でながら、

「髪を梳くことをおいやがりになるけれども、

きれいなお髪だこと。ほんとにたわいなくいらっしゃるのが、

かわいそうで気がかりです。

品詞分解

尼君、 名詞
名詞
格助詞
かき撫で ダ行下二段活用動詞「かき撫づ」連用形
つつ、 接続助詞
「けづる ラ行四段活用動詞「けづる」連体形
こと 名詞
格助詞
うるさがり ラ行四段活用動詞「うるさがる」連用形
たまへ 尊敬語

補助動詞

尼君⇒少女

~なさる

ハ行四段活用動詞「給ふ」已然形

ど、 接続助詞
をかし シク活用形容詞「をかし」語幹
格助詞
御髪 名詞
や。 間投助詞
いと 副詞
はかなう ク活用形容詞「はかなし」連用形「はかなく」ウ音便
ものし サ行四段活用動詞「ものす」連用形
たまふ 尊敬語

補助動詞

尼君⇒少女

~なさる

ハ行四段活用動詞「給ふ」連体形

こそ、 係助詞(係り結び)
あはれに ナリ活用形容動詞「あはれなり」連用形
うしろめたけれ。 ク活用形容詞「うしろめたし」已然形(「こそ」結び)

 

かばかりになれば、いとかから人もあるものを。

故姫君は、十ばかりにて殿に後れたまひほど、

いみじうものは思ひ知りたまへしぞかし。

 

現代語訳

これぐらいの年になれば、

ほんとにこんなでない人もいますのにねえ。

亡くなった姫君 (=少女の母)は、

十歳くらいで父君(=尼君の夫) に先立たれなさったころ、
たいそう物事がおわかりでしたよ。

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品詞分解

かばかり 副詞
格助詞
なれ ラ行四段活用動詞「なる」已然形
ば、 接続助詞
いと 副詞
かから ラ行変格活用動詞「かかり」未然形
打消の助動詞「ず」連体形
接続は未然形
[な]ず・ざら/[に]ず・ざり/ず/ぬ・ざる/ね・ざれ/ざれ
名詞
係助詞
ある ラ行変格活用動詞「あり」連体形
ものを。 終助詞
故姫君 名詞
は、 係助詞
名詞
ばかり 副助詞
にて 格助詞
殿 名詞
格助詞
後れ ラ行下二段活用動詞「後る」連用形
たまひ 尊敬語

補助動詞

尼君⇒故姫君

ハ行四段活用動詞「給ふ」連用形

過去の助動詞「き」連体形
接続は連用形(カ変・サ変は特別)
せ/◯/き/し/しか/◯
ほど、 名詞
いみじう シク活用形容詞「いみじ」連用形「いみじく」ウ音便
もの 名詞
係助詞
思ひ知り ラ行四段活用動詞「思ひ知る」連用形
たまへ 尊敬語

補助動詞

尼君⇒故姫君(少女の母)

~なさる

ハ行四段活用動詞「給ふ」已然形

完了の助動詞「り」連用形
接続はサ変の未然形・四段の已然形
ら/り/り/る/れ/れ
過去の助動詞「き」連体形
接続は連用形(カ変・サ変は特別)
せ/◯/き/し/しか/◯
終助詞
かし。 終助詞

 

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