源氏物語若紫北山の垣間見紫の上の登場小柴垣品詞分解現代語訳

 

 

若紫11

本助動詞:薄緑のマーカーです
敬語:緑のマーカーです
係り結び:オレンジのマーカーです。
音便:水色マーカーです

 

僧都あなたより来て、

(僧都)「こなたはあらはにやはべらむ。

今日しも端におはしましけるかな。

この上の聖の坊の、源氏の中将のわらはやみまじなひに

ものしたまひけるを、ただ今なむ聞きつけはべる。

 

現代語訳

僧都が向こうからやって来て、

「こちらは外からまる見えではありませんか。

今日に限って縁がわ近くにおいででしたね。

この上の聖の坊に、源氏の中将がおこりのまじないに

おいでになったのを、たった今、聞きつけました。

品詞分解

僧都 名詞
あなた 代名詞
より 格助詞
カ行変格活用動詞「来」連用形
て、 接続助詞
「こなた 代名詞
係助詞
あらはに ナリ活用形容動詞「あらはなり」連用形
係助詞(係り結び)
はべら 丁寧語

補助動詞

僧都⇒尼君その他

~ございます

ラ行変格活用動詞「はべり」未然形

む。 推量の助動詞「む」連体形(「や」結び)

接続は未然形
◯/◯/む/む/め/◯

今日 名詞
副助詞
係助詞
名詞
格助詞
おはしまし 尊敬語

本動詞

僧都⇒尼君その他

いらっしゃる

サ行四段活用動詞「おはします」連用形

ける 過去の助動詞「けり」連体形
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯
かな。 終助詞
代名詞
格助詞
名詞
格助詞
名詞
格助詞
名詞
に、 格助詞
源氏 名詞
格助詞
中将 名詞
格助詞
わらはやみまじなひ 名詞
格助詞
ものし サ行四段活用動詞「ものす」連用形
たまひ 尊敬語

補助動詞

僧都⇒源氏

~なさる

ハ行四段活用動詞「給ふ」連用形

ける 過去の助動詞「けり」連体形
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯
を、 格助詞
ただ今 副詞
なむ 係助詞「なむ」(係り結び)
聞きつけ カ行下二段活用動詞「聞きつく」連用形
はべる。 丁寧語

補助動詞

僧都⇒尼君その他

~ます

ラ行変格活用動詞「はべり」連体形(「なむ」結び)

いみじう忍びたまひければ、え知りはべらで、ここにはべりながら、

御とぶらひにもまうでざり/ける。」とのたまへば、

 

現代語訳

たいそうお忍びでいらっしゃったので、 (私は)存じませんで、

ここにおりながら、お見舞いにも参上いたしませんでしたよ。」

とおっしゃると、

品詞分解

いみじう シク活用形容詞「いみじ」連用形「いみじく」ウ音便
忍び バ行四段活用動詞「しのぶ」連用形
たまひ 尊敬語

補助動詞

僧都⇒源氏

~なさる

ハ行四段活用動詞「給ふ」連用形

けれ 過去の助動詞「けり」已然形
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯
ば、 接続助詞
副詞
知り ラ行四段活用動詞「知る」連用形
はべら 丁寧語

補助動詞

僧都⇒尼君その他

~ですラ行変格活用動詞「はべり」未然形

で、 接続助詞
ここ 代名詞
格助詞
はべり 丁寧語

本動詞

僧都⇒尼君その他

おります

ラ行変格活用動詞「はべり」連用形

ながら、 接続助詞
御とぶらひ 名詞
格助詞
係助詞
まうで  謙譲語

本動詞

僧都⇒源氏

参上する

ダ行下二段活用動詞「まうづ」未然形

ざり 打消の助動詞「ず」連用形
接続は未然形
[な]ず・ざら/[に]ず・ざり/ず/ぬざる/ね・ざれ/ざれ
ける。」 過去の助動詞「けり」連体形
接続は連用形
けら/◯/けり/ける/けれ/◯
格助詞
のたまへ 尊敬語

本動詞

作者⇒僧都

仰る

ハ行四段活用動詞「のたまふ」已然形

ば、 接続助詞

 

 

 

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